「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の顔を創った造形力。

なぜ、ヤスダモデルのような町工場が「瑞風」の顔を作る事ができたのか?
それは、ヤスダモデルならではの発想力と技術があるからこそ。
他社では出来ない仕事も、社員が一丸となりアイデアを絞り出し、
創意工夫を重ね、実現させるチカラがあるのです。

誰もみたことのない、美しい流線型。
今までにない車両デザイン。

2015年に運行を終了した、寝台特急「トワイライトエクスプレス」。それが 2017 年に「トワイライトエクスプレス瑞風」として生まれ変わることになりました。列車名の「瑞風」とは「みずみずしい風」のことで、「吉兆をあらわすめでたい風」という意味を併せ持ちます。
その「風」を象徴するかのような、先頭車両の流線型の手すり。この 5 本の流線型の手すりの製作会社を探す過程で、ヤスダモデルに白羽の矢が立ったのです。


どう創るか?アイデアだけで半年。

いきなりヤスダモデルに製作依頼があった訳ではありません。受注が決まるまで約半年間、どのように創るかをクライアントと綿密に打ち合わせしました。その結果、ヤスダモデルなら信頼して製作を任せられると判断され、正式受注となりました。

本当は、車両を持ち帰りたかったのですが、そんなことは不可能です。なので、車体を FRP でコピーし、ヤスダモデルの工場内に、実物と寸分違わぬ瑞風の車体を再現しました。この車体に沿って、流線型の手すりの製作をすすめていきます。カタチの難しさはもちろん、人の命を預かる車両ですから、充分な耐久性が求められます。

製作期間は約 12 カ月。ヤスダモデルの工場で製作したパーツを持って、クライアントの工場へ据え付けに。先頭車両と最後尾車両は、一見、カタチは同じなのですが、やはり微妙な違いがあります。その微妙な違いにも寸分狂うことなく製作できたのは、実寸の車掌モックアップを作ったから。ヤスダモデルの持てる技術を駆使して、無事、納品が終りました。

もし、「トワイライトエクスプレス瑞風」を目にすることがあれば、ぜひ、この流線型の手すりに注目して見てください。

スタッフインタビュー

仕事の依頼を受けた経緯は?

安田社長:最初は車両の内装業者に依頼したそうです。ただ、この手すりはデザインの美しさに加え、走行に耐えうる強度も必要だということで、その業者では出来ないと断られたそうです。そこで、うちに問合せがあったのです。
開発前だったので、詳しいデータは渡してもらえず、とりあえず設計図のコピーだけ渡され、半年の間に数回の打ち合わせを行い、弊社の制作方法を提示しました。
そこで納得いただき、契約に至った訳です。


ヤスダモデルに決定したポイントは何でしょうか?

安田社長:やはり今までの実績と製作の方法や素材等を具体的に提案できたことでしょうね。ものづくりには、本当に色々なやり方がある。ある意味、大企業のエリート技術者は正攻法でしか製作できないが、私達のような町工場は、日常の仕事が一品一様で、ありとあらゆる可能性を考えながら製作していかなければならない。
そういう、今までに積み上げてきた実績がカタチとなったんじゃないでしょうか。


実際作業をされてみての感想は?

寺井課長:大きいプロジェクトだったので、非常にやりがいを感じました。
造形の美しさと、強度や安全性といった機能面の両方が要求されるむずかしい仕事でしたが、今までの実績や経験があったので、この話をいただいた時に、直感的に「ヤスダモデルなら出来る」と思いました。
細かい箇所等、苦労した点は多々ありますが、概ねスケジュール通りに進み、無事納品できたことは、とても嬉しく思っています。
また、瑞風が走る姿を見に行きたいと思います。