瑞風の何を作ったのですか?

1両車と10両車の展望デッキ手すりの外装ルーバー形状とルーバーの支柱を製作しました。

これだけ聞くと、大したことないと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、実際、製作しようとすると、本当に未知のことだらけで、試行錯誤の連続だったんです。

まず、瑞風の金色のルーバーをよく見てください。風をイメージするような、滑らかな流線型。
この大きさでこの流線型を作るのだけでもかなり難しいのですが、これを車両の形にピッタリ合わせなければならないんです。
モノづくりをしている方ならわかると思うのですが、設計図通りに作っても、ピッタリとサイズを合わせるのは至難の技。
しかも、時速100km以上で走行するような列車の先頭に取り付ける訳ですから、かなりの強度と安全性が必要になります。

「実際の車両を自社工場に持って来れたらいいのになぁ」

誰かが呟いた、この一言。
そうなんです!実際の車両に添わせながら作ることができれば、ほぼ問題なく製作できるのです!

ですが、車両本体だって、製作中。車両ができた後は、内装工事などなど、たくさんの工程があります。
そもそも、「車両貸してください」と言って、貸してもらえる訳ないだろうし(笑)

「そうや!木型で車両を作ったらええんや!」

と、いつものように誰かが会議で閃いたこのアイデア。
確かに!木型職人なら、車両の設計図通りに同じ型を作ることが出来ます。
車両の完全コピーを工場内に製作し、それにピッタリ合わせるようにルーバーを作れは、実際の車両ともピッタリ適合するはずです。
ピッタリ合うということは、強度と安全性にとって、最も大切なことです。これがクリアできれば、もう安心。

と、いうことで、弊社工場内に、木型の瑞風が出現したのが、こちらの写真。

こちらの「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の顔を創った造形力。」のページにも詳しいストーリが掲載されているので、合わせてご覧ください。

ヤスダモデルでは、御社の問題を解決するため、社員一丸となって取り組んで参ります!
ぜひ、製作困難な造形物があれば、一度ご相談ください。

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